ルトラールなどの不妊治療薬で毛深くなる?
ルトラールは、女性ホルモンの一種である黄体ホルモン(プロゲステロン)と同じ働きをする薬で、主に不妊治療や月経異常の治療薬として処方されます。
本来、プロゲステロンは排卵後に妊娠しやすい体を作るために子宮内膜を厚くするなどの作用があります。子宮内を排卵後の環境に変化させることができるので、強制的に月経周期の乱れを整え、排卵後に服用すれば妊娠の確率を高めることができるというわけです。
不妊治療や月経異常に効果があり、副作用もほとんどないことから、産婦人科でも頻繁に処方される有名な薬です。
ルトラールで毛深くなるの?
ルトラールなどの不妊治療薬を飲むと毛深くなるというのは本当です。
必ず毛深くなるというわけではないし、人によって個人差もあるけど、ルトラールを飲むようになってムダ毛が濃くなったという正式な報告も確かにあります。
原因はホルモンバランスの乱れ
毛深くなる原因はホルモンバランスの乱れです。
人の体は、各種ホルモンの絶妙なバランスで体調が維持されています。
体温の調節や心拍数の調節などもホルモンが関係しているし、体の発毛の調節もそのうちのひとつです。
体のホルモンバランスが崩れると、体温が高くなったり、動悸・息切れ・めまいなどの症状が出たり、体の発毛も活発になる(ムダ毛が濃くなる)ことがあります。
ルトラールを服用することで、一時的にホルモンバランスが崩れるので、人によっては体温が乱れたり、めまいがしたり、毛深くなったりするわけです。
服用を止めると元に戻るのか?
これも人によって個人差があって、ルトラールを服用する前に戻る人もいれば、服用を止めても毛深いままの人もいます。
毛深くなるといってもモジャモジャ生えてくるわけではありませんが、もともとムダ毛が薄くて少ない人は目立つようになって気になるみたいですね。
女性は他にも毛深くなることがある
女性の場合、他にも毛深くなる場合があります。
妊娠・出産で毛深くなる場合もあります。
参考:妊娠・出産で濃くなったムダ毛はどうすればいいの?
また、太ると毛深くなる傾向にあります。
これは、太るような食べ物(脂っこい食事・脂質・糖質)には、男性ホルモンが多く含まれているものがほとんどで、過剰に摂取する(太る)ことによって、体が男性化して毛深くなるというものです。
もともと男性ホルモンが少ない女性によく見られる症状で、これも一度毛深くなると元に戻らなくなる場合もあります。
====
上記のように、もともと毛深くなかったのに、何らかの理由で毛深くなった女性が脱毛を受けるケースも多いです。
もともとムダ毛が薄かった人たちだから、いきなり濃くなったムダ毛が気になったりショックを受けるみたいですね。